現在31歳で、外務省所管の独立行政法人に勤務している。人間関係も良好で、好きなラテンアメリカにも定期的に出張に行くことができ、恵まれた生活をしているなと思う。
副業制度も充実しており、会社に副業申請を行ったうえで中小企業診断士を活用した副業にも取り組んでいる。研修や展示会の支援、執筆等に取り組んでいる。
仕事面では不自由なく、満足した生活を送っていると言っても過言ではないだろう。
ただ、あと2カ月弱で会社を去ることを決断した。
2ヵ月弱後には、会社を去り、独立・起業をしたいと考えている。自分で何か、日本とラテンアメリカの架け橋となり、メキシコの社会課題の解決に資するような事業をしてみたい、やってみたいと考えたからだ。
経営者になりたかった。労働者ではなく、経営者になりたかった。自分で事業を持ち、自分のビジョンを達成するために、仲間と一緒に目指したいなと思った。
経営者になりたいとは大学生のころからずっと思っていた。経営者は、シンプルにかっこいいというイメージもあったが、自分で意思決定を行いながら周りを巻き込み、ビジョンを達成しつつ社会課題を解決する存在はなりたい、なってみたいと思った。
社会人2年目で、従業員50名を抱えた時。組織をマネジメントできず、組織は崩壊状態で誰も言うことができなかった。ただ徐々に従業員と信頼関係を深め、予算を活用しながら、より売上利益の高い組織にするために日夜努力をしていたのを思い出す。組織を鼓舞し、何か社会的に意義あることを実現できる、そんな存在になりたいなと思う。
それから、中小企業診断士の資格を取得し、大学院で経営を勉強し、メキシコから日本に食品を輸入販売する事業を立ち上げ、診断士コミュニティを立ち上げ、経営者に近づきたいなと模索を続けてきたと思う。
父もコンサルタントとして開業し、母はNPO法人を立ち上げ、祖父は会社を経営し、経営者になりたいのは家族の影響も多文にあると思う。
会社を辞めて、独立したい、メキシコに行って起業したい、と周りに相談すると、大半に反対された。いまの会社でもう少し勤めたらいいのではないか、もう少し経験を積んでから独立することでも遅くないのではないか。さんざん反対された。100回くらいは反対されたと思う。信頼していた人にも反対されるのはちょっと辛かったな。応援してほしかったけど、確かに不確実性が高いから反対する気持ちもわかる。
100回に1回くらいは賛成、応援してくれる人もいた。なぜ賛成してくれるかはわからないけど、いいんじゃないと軽く応援してくれていたな。
反対する人と賛成する人の違いは、その人の職業にも関係していると思った。賛成してくれる人は、自分が何か事業をしている人、若い30代前半で独立した人、が多かった。会社員はさることながら、大学教員等のどこかに雇われている専門職の人も反対する人が多かった。
色々な人に相談して分かったことは、 ①周りの人がなんと言おうと起業や独立をしたい、してみたいことである。特に成功する道筋があるわけでもなく、あてがあるわけでもないけれど、根拠も実績もないけれど、やってみたい、挑戦してみたいんだなと言うこと。
大学生の時からずっと挑戦してみたかったかったけど、その時はできなかった。実績がない、お金がない、生活に不安、等の懸念がよぎりできなかった。でも、いま31歳の自分なら、辞めてもいいかな、挑戦してもいいかな、なんとかなるかな、と根拠は全くないけど思える。大変なんだろうけどね。
周りは結婚して、子供ができ、マイホームを買っている中で、自分は何をやっているんだろう、自分は何をしたいんだろうと、悩むこともある。日本に住んでいると同調圧力もあるから、自然とそういう価値観に押しつぶされてしまいそうにもなる。実際に結婚もしたいし、子供もほしいし。
人生あと40年、50年生きるとすると、多少2.3年くらいは組織内で経験を積むこともありなのではないかとは思う。
「起業したい」という気持ちが、環境や反対意見に影響されずに残っていることかなと思う。つまり、やらない選択をした場合、「本当はやりたかったのに…」という後悔が残る可能性が高い。だから、「やってみる」のがベストな選択ではないかと思う、思うことにしようと思う。
✔ 経営の知識がある
✔ 診断士としてのスキル
✔ メキシコに強みがある
✔ すでに副業で実績を積んでいる
これらを生かしつつ、少しづつやっていこうかなと思う。
残り1カ月半は最大限準備して、自分の理想に少しでも近づけるようになりたい。
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